2025.03.12
猫ちゃんの爪切りはどうして必要?やり方とポイントを解説
猫ちゃんの爪は、獲物を捕まえ、足の動きをサポートするために欠かせない器官です。爪が正しく機能するには、爪切りによって適切な長さに整えてあげる必要があります。猫ちゃんが快適かつ安全に過ごせるようにするためにも、爪切りの正しいやり方を覚えましょう。
猫ちゃんの爪の仕組み
猫ちゃんの爪はじん帯で骨とつながっています。このじん帯が足の動きに合わせて伸び縮みすることで、爪が出たり引っ込んだりします。これが基本の仕組みです。
猫ちゃんの爪は複数の層で構成されており、人の皮膚と同じように古い層が表面に、新しい層は内側にあります。その中心には神経や血管が通っているため、爪を深く切りすぎると痛みや出血などのトラブルが発生します。爪切りをする際は、不要な部分を取り除きつつ、神経や血管を傷付けないようにしなくてはなりません。
爪が長いと発生するリスク
爪に神経や血管が通っていると聞くと「爪を切っても大丈夫なの?」と不安になる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、爪を切らないとさまざまなリスクが発生します。以下のようなリスクを避けるためにも、猫ちゃんの爪は定期的に切ってあげましょう。
飼い主や同居しているペットがケガや病気にかかるリスクが上がる
猫ちゃんの爪が鋭く、伸びっぱなしになっていると、ちょっとした動作で飼い主さんやほかのペットを傷付けてしまいます。猫の爪は小さいですが長いと深く刺さったりすることもあり、危険です。
また、猫の爪には感染症の病原菌もいます。これらの病原菌は猫ちゃん自身には問題ありませんが、飼い主さんやほかのペットに影響を与える可能性があります。思わぬケガや病気を避けるためにも、猫ちゃんの爪は定期的に切ってあげましょう。
猫ちゃん自身がケガをする可能性も
ケガをするのは飼い主さんや他のペットだけではありません。猫ちゃん自身も以下のようなトラブルに遭遇するリスクが上がります。
- カーテンなどに爪を引っかけて取れなくなる・ケガをする
- 爪が根元から折れて出血する
- 爪が伸びすぎて肉球に刺さる
- 上記トラブルによるケガの悪化・化膿
飼い主さんがケガをしないように気を付けていても、基本のお手入れがうまくできていなければこのようなトラブルは発生します。被害の発生や影響を最小限に抑えるためにも、正しいケア方法を知っておきましょう。
猫ちゃんの爪切りのやり方
猫ちゃんやその周りが快適に暮らすためには、定期的な爪切りが必要です。一見すると難しそうに見えるお手入れですが、正しく、猫ちゃんが嫌がりにくいやり方を覚えれば簡単にできます。猫ちゃんも飼い主さんも快適にできるやり方を覚えておきましょう。
用意する道具
爪切りの前に、以下の道具をそろえておきましょう。
- 猫ちゃんが好きなおやつ
- 猫ちゃん用の爪切り
- タオル
猫ちゃん用の爪切りには、使いやすいハサミタイプと切れ味のいいギロチンタイプがあります。慣れるまでは使いやすいハサミタイプを選びましょう。タオルにくるまれていると大人しくなるタイプの猫ちゃんなら、先にタオルでくるんであげると切りやすくなります。
嫌がられない爪切りのやり方
道具が用意できたら、以下の手順で爪を切ってあげましょう。
- 1.おやつを用意してそちらに気を引かせる。タオルでくるまれている大人しくなる子なら、先にタオルで包んでおく
- 2.猫の足を優しく掴んで指先で軽く押す
- 3.爪が出てきたらピンク色に透けている部分を避けて爪の先端だけを切る
- 4.後ろ足は肉球を上に向けるように持ち上げて切る
爪を切る時はリラックスした気持ちで声かけしながら切ると、猫ちゃんの気を逸らしてあげられます。適度に気を逸らしてあげながら切るのが、嫌がられないポイントです。
うまく爪が切れない場合
爪を切ろうとしてもうまくできない場合は、無理せずプロの力を借りましょう。ペットサロンや動物病院では、爪切りだけでも対応してくれるところがあります。不器用でケガをさせてしまう恐れがある場合や、猫ちゃんが暴れてうまく切れない場合は、プロに相談してください。
また、猫ちゃん用の電動爪切りや爪ヤスリを使うのもいい方法です。なお、モーター音などにびっくりしてしまう子もいるので、いきなり切ろうとせずに近付けても問題ないかチェックしたうえで使いましょう。
まとめ
猫ちゃんの爪が伸びていると、さまざまなトラブルにつながる恐れがあります。定期的にチェックして、必要に応じてお手入れしてあげましょう。お手入れの際は嫌がらないように工夫してあげてください。また、自分でケアするのが難しい場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。
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