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2024.10.23

子犬の初めてのワクチン接種はいつから?必要な時期とケア方法を詳しく紹介

子犬を迎えると、まず気になるのが予防接種のスケジュールですよね。予防接種は、愛犬の健康を守るために欠かせないものです。これから子犬を飼う予定の方も、すでに飼い始めた方も、ワクチン接種のタイミングや注意点を理解して、愛犬が健やかに成長できる環境を整えていきましょう。

1. 予防接種の開始時期と接種頻度:いつから受けるべき

子犬のワクチン接種は、生後6~8週目から始めるのが一般的です。この時期には、母犬から受け継いだ免疫が減少し始め、感染症にかかるリスクが高くなります。初回のワクチン接種で免疫を補強し、感染症を予防することが重要です。

では、子犬を家に連れてきてすぐにワクチン接種を受けてもよいか、という点についても気になるところでしょう。

子犬を迎えたばかりの場合、すぐにワクチン接種をするのは避け、まずは新しい環境に慣れる時間を与えることが大切です。移動や新しい家へのストレスが大きいため、少なくとも2~3日間は様子を見ながら、子犬が落ち着いてきたタイミングで獣医師に相談し、最適な接種スケジュールを決めるのが理想です。

ワクチン接種は1回で終わるわけではなく、以下のスケジュールで複数回行います:

1回目のワクチン接種:生後6~8週目
2回目のワクチン接種:生後12週目ごろ
3回目のワクチン接種:生後16週目ごろ

この3回の接種が終わることで、十分な免疫が得られます。さらに、その後は年に1回の**追加接種(ブースター接種)**を行うことが推奨されています。これは、ワクチンの効果を維持し、免疫力を保つために必要です。ブースター接種は毎年必ず行い、愛犬の健康をしっかりと守りましょう。

2. 混合ワクチンの種類:どのワクチンを受けるべき?

犬の予防接種には、混合ワクチンと狂犬病ワクチンが主なものです。混合ワクチンは、犬がかかりやすい感染症をまとめて予防できる便利なワクチンで、次のような病気をカバーしています:

・犬ジステンパーウイルス:高熱、嘔吐、下痢、神経症状を引き起こし、致死率が高い病気。
・犬パルボウイルス:主に消化器系に感染し、激しい下痢や嘔吐を伴う、命に関わる病気。
・犬アデノウイルス1型(犬伝染性肝炎):肝臓に深刻なダメージを与え、急性肝炎や黄疸の症状が現れる。
・犬アデノウイルス2型(犬咳):呼吸器系に感染し、重度の咳や肺炎を引き起こす。
・犬コロナウイルス:軽い下痢や嘔吐を引き起こすが、通常は命に関わることは少ない。
・犬パラインフルエンザウイルス:主に呼吸器に感染し、犬咳症候群を引き起こす。

これらの病気は、どれも感染力が強く、子犬や高齢犬にとっては命に関わるものです。そのため、混合ワクチンの接種は非常に重要です。ワクチンには5種混合、6種混合、7種混合、8種混合などの種類があり、それぞれカバーする病気の数が異なります。

・5種混合ワクチン:ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルス1型・2型、パラインフルエンザを予防。
・6種混合ワクチン:5種に加えて、レプトスピラ症を追加。
・7種混合ワクチン:6種に加えて、さらに別のレプトスピラ菌株を追加。
・8種混合ワクチン:7種に加えて、コロナウイルス感染症を予防。

レプトスピラ症は、人にも感染する人畜共通感染症で、重度の場合は致命的となることがあるため、特に注意が必要です。地域や生活環境によっては、どの混合ワクチンを選ぶかが異なるため、かかりつけの獣医師と相談し、最適なワクチンプランを立てることが大切です。

3. ワクチン接種後のケア:知っておきたい注意点

ワクチン接種後、愛犬が副反応を起こす可能性があるため、接種当日は特に注意を払う必要があります。副反応には以下のような症状が見られることがあります:

元気がない:接種後、少し元気がないことがありますが、通常は1日ほどで回復します。
食欲不振:ワクチンの影響で一時的に食欲が落ちることがあります。
注射部位の腫れや痛み:ワクチンを打った場所が赤くなったり、腫れたりすることがあります。

これらの副反応は一般的に軽度で、2〜3日で改善しますが、強いアレルギー反応や激しい嘔吐、呼吸困難が見られる場合は、すぐに獣医師に連絡することが必要です。
また、接種後はできるだけ安静に過ごさせ、激しい運動やストレスを避けるようにしましょう。接種直後は免疫反応が活発に働いているため、無理をさせないことが大切です。

4. お散歩デビューのタイミング

ワクチン接種が完了するまでは、外出や他の犬との接触を控えることが推奨されています。一般的に、生後16週目に3回目のワクチン接種が終わった後、1週間ほど経過して免疫が安定したら、いよいよお散歩デビューです。

初めてのお散歩は短時間から始め、徐々に距離や時間を延ばしていくと、犬も新しい環境に無理なく慣れることができます。また、外出時はリードをしっかりと付け、他の犬との接触には注意しましょう。
お散歩デビューは、子犬にとって初めての外の世界への冒険です。さまざまな刺激を受けることで、社会性が身に付き、心身ともに成長する大切な機会です。愛犬との楽しい散歩時間を過ごせるよう、ワクチン接種後の準備も万全に整えておきましょう。

5. まとめ

子犬のワクチン接種は、感染症から守るための基本的な予防策です。接種のタイミングと頻度を守り、必要な種類のワクチンを適切に受けることで、愛犬が健康に成長する環境を整えることができます。お散歩デビューのタイミングもワクチン接種後にしっかりと考慮し、楽しい散歩ができるようにしましょう。これによって、あなたの愛犬が長く健康で過ごすための基盤が築かれることでしょう。

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